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アドビ、Adobe Sensei AIでPDFのアクセシビリティを拡大

2023.05.19編集部
アドビ、Adobe Sensei AIでPDFのアクセシビリティを拡大

アドビは、Adobe Sensei AIを利用した新しい「Adobe PDF Accessibility Auto-Tag API」を発表しました。これにより、デジタル文書のアクセシビリティ向上プロセスを自動化できるようになります。世界には約3兆のPDF文書が流通しており、その多くがコンプライアンスを強化し、より良い体験を提供しながら、時間とコストの削減を実現することが求められています。アドビの新しいAPIは、PDFコンテンツの変換プロセスを簡素化し、高速化することで、企業が法令順守を向上し、より良い顧客体験を提供できるように支援します。

PDF文書には、白紙や不鮮明な箇所、テキストの歪みなどがあり、障がいを持つユーザーにとっては利用しにくいものとなっています。アクセシブルな顧客体験や仕事体験は、すべての企業にとって重要です。アドビの新しいAPIを使用することで、PDF文書のアクセシビリティ向上プロセスの70~100%を自動化することができ、各ファイルを完全にアクセシブルにするためにかかる時間を最大100%削減できます。

APIは、見出しや段落、リスト、テーブルなどの構造を「タグ付け」または識別し、スクリーンリーダーなどの支援技術に適した正しい読み上げ順序を指示します。これにより、視力障害、弱視、失読症といったさまざまな障害を持つ人々がデジタル文書をより簡単に操作できるようになるとのことです。

また、アドビは今秋リリース予定の2つの追加機能、「PDF Accessibility Checker(PDFアクセシビリティチェッカー)」と、「Acrobat Reader」を発表しました。これらを利用することで、追加費用やプラグイン、ダウンロードなしに、よりアクセシブルな閲覧体験が得られるようになります。

出典: アドビ、Adobe Sensei AIでPDFのアクセシビリティを拡大

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