Appleが2025年Apple Design Awardsの受賞者を発表した。同賞は毎年、アプリやゲームデザインにおける革新性、創意工夫、技術的成果を表彰するもので、今年は「楽しさと喜び」「包括性」「革新性」「インタラクション」「社会への影響」「ビジュアルとグラフィックス」の6つのカテゴリで選出された。
アプリ部門では、写真を撮るだけで言語学習ができる「CapWords」が楽しさと喜び部門で受賞。HappyPlan Tech(中国)が開発した同アプリは、日常的な物体を撮影するとそれがインタラクティブなステッカーに変わり、実世界の音と組み合わせて学習体験を提供する革新的なアプローチが評価された。
包括性部門では「Speechify」が受賞し、50以上の言語で数百種類の音声を提供してテキストを音声に変換する機能により、様々な学習スタイルや視覚に困難を 抱える人々を支援している。社会への影響部門では、カリフォルニア州の山火事情報を提供する「Watch Duty」が、ボランティアが運営する非営利サービスとして地域住民に重要な情報を提供し続けている功績で選ばれた。
ゲーム部門では、ポーカーとソリティアを組み合わせた「Balatro」が楽しさと喜び部門で受賞。カナダの個人開発者LocalThunkが制作した同作は、デッキ構築要素と戦略性を兼ね備えたカードゲームとして、インディーゲームの可能性を再確認させる作品となった。ビジュアルとグラフィックス部門では、オープンワールドゲーム「Infinity Nikki」が美麗なテクスチャと光の表現で受賞している。