Figmaが株式公開に向けた具体的な動きを見せている。同社は7月1日、米国証券取引委員会(SEC)に提出していたS-1登録届出書を公開し、株式ティッカーシンボル「FIG」でニューヨーク証券取引所への上場を申請することを正式に発表した。
4月に極秘でSECにドラフト版を提出していたFigmaは、今回の公開により株式公開プロセスが次の段階に進んだことを示している。同社の普通株式クラスAの公開により、デザインツール業界で確固たる地位を築いてきた企業の成長軌道が投資家の注目を集めることになる。
公開されたS-1登録届出書では、提供株式数や価格帯はまだ決定されていないものの、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、アレン・アンド・カンパニー、J.P.モルガンが共同主幹事を務める体制が明確化された。バンク・オブ・アメリカ証券、ウェルズ・ファーゴ証券、RBCキャピタル・マーケッツも引受管理会社として参加し、大規模な公開を支える布陣が整っている。
2012年の創業以来、Figmaは単なるデザインツールから、AI機能を統合した包括的なプラットフォームへと進化を遂げてきた。現在では、アイデアの発想から製品出荷まで、デザインと製品開発の全工程において、チームのコラボレーションを促進する中核的な役割を担っている。同社の上場は、急成長するデザインテクノロジー分野における重要な分岐点となりそうだ。
出典: Figma Files Registration Statement for Proposed Initial Public Offering