Figmaは、Figma MakeとすべてのAI機能がベータ版を終了し、全対応プランにおいて正式提供を開始したと発表した。この移行に伴い、開発プロセスの効率化を図る複数の新機能が追加され、デザインツールのエコシステム拡充が本格化している。
Figma Makeでは、モバイルプレビュー機能が新たに導入された。デバイスドロップダウンメニューとカスタム寸法エディターにより、ブラウザウィンドウの手動リサイズを不要として、異なる画面サイズでのプロジェクト確認が簡略化された。また、バージョン命名機能とコード編集履歴の追加により、レイアウトテストやデバッグ作業において過去のバージョンへの復元が容易になった。
AI機能については、新たにクレジット制システムが導入され、プランと席種別に応じた利用制限の体系化が図られた。フルシートユーザ ーは月間クレジット上限が高く設定され、日次制限が適用されない一方、View・Collab・Dev席では低い配分となり、日次・月次の双方で制限が適用される。クレジットは各席に自動包含され、日次・月次で自動リセットされる仕組みだ。
その他の機能改善として、Figma Buzzでは「Add all」ボタンによるテンプレートセット一括挿入機能、変数管理では検索・フィルタリング機能の強化とエッジ・トゥ・エッジモーダルによる視認性向上が実現された。2025年後半にはパワーユーザー向けの追加AIクレジット購入オプションも予定されており、フルシートユーザーには当面厳格な制限適用が回避される。