FigmaがSupabaseとの統合機能を発表し、デザイナーがプロトタイプ作成時に直接バックエンド機能を利用できるようになった。この新機能により、Figma Make内でデータベース接続や認証システムの実装が可能となる。
Figma MakeとSupabaseの統合機能では、デザイナーがコードを書くことなく、リアルタイムデータベース、認証システム、API管理機能をプロトタイプに組み込むことができる。これにより、従来は開発者の協力が必要だった動的なプロトタイプ作成が、デザイナー単独で実現できるようになった。
この統合により、ユーザー登録やログイン機能、データの保存と取得、リアルタイム更新などの機能を含む、より現実的なプロトタイプの作成が可能になる。特に、SaaSアプリケーションやWebアプリケーションのプロトタイプ開発において、ユーザビリティ テストや機能検証の精度が大幅に向上することが期待される。
統合機能は現在オープンベータ段階にあり、Figma MakeのPro版ユーザーから順次利用可能となる予定だ。Supabaseのポストグレスデータベースとの接続は、直感的なビジュアルインターフェースを通じて設定でき、技術的な知識がなくても簡単に利用できる設計となっている。
この機能により、デザインプロセスと開発プロセスの境界がさらに曖昧になり、デザイナーの役割が拡大する可能性がある。同時に、プロトタイプ段階でのユーザーフィードバックがより具体的かつ実用的になることで、プロダクト開発の効率化も期待される。
Figmaは今後も他のバックエンドサービスとの統合拡大を検討しており、デザインツールとしての機能を超えた包括的なプロダクト開発プラットフォームへの進化を目指している。