Figmaが開発効率向上を目的とした2つの重要な機能拡張を発表した。Figma Makeにスタイルエクスポート機能を追加し、ベクター編集モードを大幅に強化することで、デザインからプロトタイプ作成、イラストレーション制作まで幅広い用途での作業効率化を実現する。
新しいスタイルエクスポート機能により、ユーザーはFigma Designライブラリから一貫したスタイルを直接Figma Makeにインポートできるようになった。編集権限を持つユーザーがデザインライブラリを公開してMakeにエクスポートすると、Figmaが自動的にライブラリの全関連スタイルを含むCSSファイルを生成する。Makeファイル内でエクスポートされたライブラリを選択すれば、即座にコンテンツ生成を開始するか、CSSの編集やカスタムガイドラインの追加による詳細な調整が可能となる。
強化されたベクター編集モードでは、ベクターレイヤーを選択してEnterキーを押すことでアクセスでき、より精密な編集が実現する。Variable Widthツールはパスに沿って線の太さを変更でき、表現力豊かな線を描画できる。Bendツールはベジェハンドルを調整して滑らかなカーブを作成し、Lassoツールは精密なポイント選択を可能にする。さらにPaintツールは閉じた領域を個別の色で塗りつぶし、Corner Radiusで角を丸める機能、ベジェハンドルの角度と長さを同期させるファイン制御機能も追加された。
これらの機能追加により、Figmaはインターフェースデザインからイラストレーション制作まで対応する統合的なデザインプラットフォームとしての地位を確立し、デザイナーと開発者の協働プロセスをさらに効率化することが期待される。両機能は全ての有料プランで利用可能だが、フルシートライセンスが必要となる。
出典: Figma launches a new export tool for Figma Make and enhances the Vector Edit mode