note株式会社が7月31日、音声データから原稿を自動生成し炎上リスクもチェックする「AI執筆サポート レビュープラス」の提供を開始した。企業の情報発信における制作時間削減と安全性確保を同時に実現する新サービスとして、事業者向けに展開される。
同サービスは、社員インタビューや顧客ヒアリングなどの音声・動画・テキストデータから原稿を自動生成する基本機能に加え、不適切な表現や誤解を招く言い回しを検出する炎上リスクレビュー機能を搭載している。文章のつながりを改善する機能や文字数調整など、専属編集者のような支援を提供する点が特徴だ。
このサービスは、既に140社以上が導入している既存の「AI執筆サポート」機能を大幅に強化したもので、note未利用の事業者も専用ウェブサイトから申し込み可 能となっている。作成されたコンテンツは自社のオウンドメディアやメルマガなど、様々な媒体で活用できる汎用性を備えている。
企業の情報発信を阻む要因として、外部調査では約半数の担当者が「制作の効率化」や「人材不足」を課題として挙げており、炎上リスクへの不安も大きな関心事となっていた。レビュープラスはこれらの課題に対し、技術的解決策を提供するアプローチを採用している。
料金体系は月2記事プランが1万円、無制限プランが8万円(いずれも税抜・初月無料)と設定されており、法人登記または個人事業主として開業届を提出している事業者が対象となる。8月22日にはオンライン説明会も予定されている。
今回の発表は、AIを活用したコンテンツ制作支援市場における競争が激化する中で、noteが技術革新と実用性のバランスを重視した戦略を示すものだ。特に炎上リスク検知機能の搭載は、企業の情報発信における安全性担保という重要なニーズに応える差別化要因となっている。