Adobe Foundationが、日本の国立美術館における子ども向けプログラム「Connecting Children with Museums」の支援を2025年度も継続することを発表した。このイニシアチブは2024年度から開始され、全国7つの国立美術館と連携して子どもたちの創造性育成に取り組んでいる。
同プログラムは、美術館における教育的価値の向上と、子どもたちのアート体験機会の創出を目的としている。東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立新美術館、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館の7館で実施され、各館の特色を活かした多様なプログラムが展開される。
具体的には、デジタル技術を活用した創作体験、アーティストとの協働ワークショップ、美術作品を通じた表現活動などが計画されている。これらのプログラムは、子どもたちがアートに親しみながら創造的思考を培う場として設計されており、美術館教育の新たな可能性を探る実験的な取り組みでもある。
Adobe Foundationは、創造性教育の支援を通じて次世代のクリエイターの育成を目指している。同団体は世界各地で類似のプログラムを展開しており、日本での取り組みもその一環として位置付けられる。美術館との継続的なパートナーシップにより、子どもたちの創造的表現の機会がさらに拡充されることが期待される。
このような企業と文化機関の協働は、限られた公的予算の中で美術館教育の質を向上させる重要なモデルケースとなっている。プログラムの成果は今後の美術館教育政策にも影響を与える可能性があり、文化芸術分野における民間支援の新たな形態として注目されている。
出典: Adobe Foundation「Connecting Children with Museums」2025年度も継続、日本の国立美術館における子どもの創造性を育むプログラムを支援