Figmaが開発者向けワークフローを強化する「Dev Mode MCPサーバー」のベータ版をリリースした。このサーバーはModel Context Protocol(MCP)標準を活用し、デザインコンテキストを大規模言語モデル(LLM)に直接提供することで、より正確なデザイン情報に基づいたコード生成を可能にする。
従来、AIツールにデザインコンテキストを提供する方法は、デザインの画像やAPI応答をチャットボットに送信することに限られていた。Dev Mode MCPサーバーの登場により、VS CodeのCopilot、Cursor、Windsurf、Claude Codeなどのエージェント型コーディングツールで、Figmaのコンテキストを直接活用できるようになる。これにより、適切な変数とスタイリングを持つ新しいアトミックコンポーネントの作成から、マルチレイヤーアプリケーションフローの構築まで、より効率的で正確なワークフローが実現される。
同サーバーは、パターンメタデータ、スクリーンショット、インタラクティビティ、コンテンツの4つの主要な方法でLLMにデザインインテントを伝達する。特に注目すべきは、デザインシステムのコンポーネント、変数、スタイルなどの既存パターンを活用し、コード生成をより精密で効率的にすることだ。Code Connectとの連携により、生成されたコードはコードベースと整合性を保ち、LLMのトークン使用量も削減される。
現在ベータ版として提供されており、今後数ヶ月にわたってリモートサーバー機能やより深いコードベース統合などのアップデートが予定されている。DevまたはFullシートを持つユーザーであれば利用可能で、Figmaはユーザーフィードバックを基に機能の改善と拡張を続けていく方針だ。
出典: Introducing our Dev Mode MCP server: Bringing Figma into your workflow