GoogleがAndroid向けPhone appの大幅なデザイン刷新を発表した。新しいデザインはMaterial 3デザイン言語に基づいた表現豊かなスタイルを採用し、通話ナビゲーションの簡素化と連絡先検索の利便性向上を実現している。現在ベータテスターに提供されており、9月に全ユーザーへの本格展開が予定されている。
新デザインでは、従来の複雑な構成から大胆な変更が加えられた。ボトムメニューは従来の「お気に入り」「履歴」「連絡先」「音声メッセージ」という4つのタブから、「ホーム」「キーボード」「音声メッセージ」の3つに統合された。特にホームタブでは、お気に入り連絡先が画面上部に表示され、従来同一人物からの複数の通話を1つのエントリーにまとめていた通話ログとは異なり、個別の通話履歴がリスト形式で表示される仕様に変更されている。
着信時の操作体系についても、新しいジェスチャーベースのシステムが実験的に導入されている。通話に応答する場合は右方向へのスワイプ、拒否する場合は左方向へのスワイプという直感的な操作に変更され、従来のボタンベースの操作から大きく進化している。視覚的な改善も注目される要素で、着信画面では連絡先名が滑らかなエッジを持つ円形要素内に表示され、通話終了ボタンはより大きく目立つデザインとなった。
この更新は、Googleのモバイルアプリ全体でのMaterial 3デザイン統一戦略の一環として位置づけられる。最近の通話履歴リストには角丸処理とコントラストの強い背景色が採用され、視認性の向上が図られている。ベータ版での検証を経て、9月の正式リリースではユーザーフィードバックを反映したさらなる改良が期待される。
出典: Google redesigned the Phone app with the Material 3 expressive style