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Adobe Creative Cloudって必要?料金や登録方法まで徹底解説

最終更新日:2024.04.16編集部
Adobe Creative Cloudって必要?料金や登録方法まで徹底解説

Adobe Creative Cloudとは?20以上のクリエイティブツールが使えるサブスクリプション

Adobe Creative Cloudとは?

Adobe Creative Cloud』は、Adobeが提供するサブスクリプション型のクリエイティブツールとサービスのセットです。PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなど、20以上の人気アプリケーションが利用可能で、アプリによってはデスクトップ・モバイル・Webなどマルチプラットフォームで使えます。写真や動画などAdobeで作成したデザインデータは、安全なクラウド上で保存できます。また、サブスクリプション加入中はアプリのアップデートを受け取ることができるため、すべてのAdobeツールを常に最新のバージョンで利用できることも特徴の1つです。

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Adobe Creative Cloudで使えるツール一覧

Adobe Creative Cloudに登録することで使用できるツール一覧を紹介します。それぞれの用途以外にも、対応プラットフォームと、「コンプリートプラン」に入っているツールかどうかも記載しています。

ツールキット

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Creative Cloud・デスクトップ・モバイルAdobe Creative Cloud コンプリートプランに含まれるツールを一元管理

写真編集

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Lightroom・デスクトップ・モバイル・Web写真を補正、整理、共有
Lightroom Classicデスクトップ写真を補正、整理、共有(従来の編集機能)
Photoshop・デスクトップ・モバイル・Web写真を編集して新しい画像やグラフィックを作成
Photoshop Expressモバイル外出先での写真編集と美しいコラージュやアートの作成

グラフィックデザイン

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Illustrator・デスクトップ・モバイルベクターを使用してイラストやグラフィックを作成
InDesignデスクトップ印刷およびデジタルパブリッシングのためのページレイアウトとデザイン
Adobe ColorWeb-カラーテーマを作成、管理、共有
Captureモバイル写真から編集可能なクリエイティブアセットを作成
Dimensionデスクトップ3D モックアップ、シーン、パッケージなどを作成
InCopyデスクトップ共同編集者と一緒にコピーとドキュメントのレイアウトを編集
Adobe Frescoモバイルタッチデバイスやスタイラスデバイスに対応する描画アプリ

動画・音声編集

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Premiere Proデスクトップフィルムやビデオの作成と編集
After Effectsデスクトップビジュアルエフェクトやモーショングラフィックスを作成
Auditionデスクトップデジタルオーディオのデザインとミックス
Character Animatorデスクトップフェイストラッキングと自動リップシンクを使用したアニメーションキャラクター作成
Media Encoderデスクトップビデオファイルをさまざまな形式で出力
Animateデスクトップゲーム、アプリケーション、web 向けのインタラクティブなアニメーションを作成
Premiere Rush・デスクトップ・モバイル-ソーシャルメディアコンテンツを素早く作成
Frame.io・モバイル・Web-どこからでもビデオプロジェクトを簡単にレビューし、メディアを共有

プロトタイピングツール

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Adobe XDデスクトップUI/UXデザインを作成(コンプリートプランのみ新規取得可)

エディターアプリ

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Adobe Express・モバイル・Webビデオやソーシャルコンテンツの作成(旧名:Adobe Spark)
DreamweaverデスクトップデザインしたWebサイトやWebアプリケーションが公開までできる

3DとAR

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Substance 3D Painterデスクトップ-3D モデルのテクスチャリングに不可欠なツール
Substance 3D Stagerデスクトップ-バーチャルスタジオでフォトリアルな画像を作成
Substance 3D Samplerデスクトップ-現実世界の写真から 3D サーフェスを作成
Substance 3D Designerデスクトップ-比類のない制御と精度で 3D パラメトリックマテリアルをデザイン
Substance 3D AssetsWeb-プレミアムで、完全にカスタマイズ可能な何千もの 3D アセットから選択
Substance 3D Community AssetsWeb-Substance 3D コミュニティによって作成されたアセットをダウンロードして共有
MixamoWeb-ゲーム、映画、および AR 体験の 3D キャラクターをアニメーション化
Aero・デスクトップ・モバイル拡張現実体験をデザイン

生成AI

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Adobe FireflyWebテキストから画像生成を使用して独自の画像を作成

PDFとフォーム管理

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Acrobat・デスクトップ・モバイル・WebPDF を作成、編集、共有します
Adobe Scanモバイル紙やホワイトボードなどの画像から PDF を作成
Fill & SignモバイルPDFファイルや画像ファイルに直接記入して、手書きの署名やイニシャルが添えられる

リソースとアセット

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Adobe StockWeb-クリエイティブプロジェクトで使用する画像やグラフィックスの検索
Adobe FontsWeb何千種類ものフォントをデスクトップアプリや web で使用可能
Bridgeデスクトップクリエイティブアセットの一元管理

発信・共有

アプリケーション名対応プラットフォームコンプリートプラン用途
Adobe LiveWeb-コミュニティのクリエイティブな制作過程のライブストリーム視聴
Behance・モバイル・Webクリエイターのためのソーシャルメディアプラットフォーム
Adobe PortfolioWebオリジナルポートフォリオサイトの作成

Adobe Creative Cloudは必要?

近年UIデザインやWebデザインのツールにおいてはFigmaが人気を集めています。Figmaは無料プランもありコラボレーション機能に優れているため、チームでのデザイン作業に適しています。初心者にも扱いやすいUIであることや、便利な拡張機能も豊富にあることから、一般的なデザインフローであればFigmaひとつで十分に対応できるケースがほとんどです。

それに対してAdobe Creative Cloudの価格は高めで、すべての機能が必要ない場合は、コストに見合わないと感じる人もいるでしょう。しかし、ロゴやイラストレーション、バナー画像などのグラフィック表現ではまだまだIllustratorやPhotoshopを使った表現が取り入れられることが多いです。そのため、Figmaをメインの制作ツールで使用している方もピンポイントでこれらのツールが必要になるケースも少なくありません。また、Adobe Creative Cloudには、Adobe Fontsのような魅力的なサービスなど、クリエイティブワークに役立つ機能が豊富に用意されています。

つまり、Adobe Creative Cloudは必須ではありませんが、クリエイティブな表現を追求するなら、持っていて損はないツールだといえます。予算と用途に合わせて単体プランやコンプリートプランを選択するのがオススメです。そのほかにも、Adobe Creative Cloudに登録することで得られるメリットがあります。

  • Adobe Fontsが使える

  • 生成AIのAdobe Fireflyの無料クレジットが得られる

  • 「ことはじめオンライン講座」でデザインスキルが無料で学べる

それぞれご紹介していきます。

Adobe Fontsが使える

Adobe Fonts

Adobe Fonts』とは、フォントのサブスクリプションサービスです。20,000以上のフォントが利用可能で、Webフォントとしてサイトに埋め込んだり、デスクトップアプリケーションで使用したりできます。Creative Cloudのメンバーシップに含まれており、Creative Cloud経由でコンピュータにフォントを同期させれば、IllustratorやInDesignなどのAdobeアプリでライセンス許諾の心配なくフォントを使えるのが大きなメリットです。

生成AIのAdobe Fireflyの無料クレジットが得られる

Adobe Firefly

Adobe Firefly』は、AIを活用した画像生成ツールです。テキストから画像を作成したり、既存の画像をリミックスしたりと、AIの力を借りて素早くクリエイティブなビジュアルを作成できます。Adobe Creative Cloudに登録していることで、生成できるクレジットが毎月100クレジット付与されます。デザインのアイデア出しやプレゼン資料、SNS投稿の画像作成など、さまざまな場面で活躍してくれるでしょう。

「ことはじめオンライン講座」でデザインスキルが無料で学べる

ことはじめオンライン講座

Creative Cloudメンバーシップには、『ことはじめオンライン講座』という学習リソースも含まれています。初心者向けに、PhotoshopやIllustrator、Premiere Proなど、人気アプリの使い方を動画で解説しています。デザインや動画編集のスキルを身につけたい人にとって、Creative Cloudは学びの場も提供してくれる心強い味方と言えるでしょう。

単体プランとコンプリートプランはどちらを選ぶべき?

Adobe Creative Cloudの単体プランとコンプリートプランの違い

Adobe Creative Cloudには、単体プランとコンプリートプランの2種類があります。単体プランは、PhotoshopやIllustratorなど、必要なアプリを個別に契約するプランです。一方、コンプリートプランは、20以上のアプリとサービスがすべて使い放題になるプランです。

どちらを選ぶべきかは、使用するアプリの数と頻度によって変わってきます。1〜2つのアプリしか使わない場合は、単体プランのほうが安く済みます。しかし、3つ以上のアプリを使う予定があるなら、コンプリートプランのほうがお得になる可能性が高いでしょう。

コンプリートプランに登録しても、必要なアプリは自分で選択してダウンロードできるため、PCのストレージ容量を無駄に圧迫することもありません。また、新しいアプリにチャレンジしやすいのも魅力です。ただし、コンプリートプランは単体プランに比べて月額料金が高いため、アプリの使用頻度が低いと、コストに見合わないかもしれません。自分のクリエイティブワークのスタイルに合わせてプランを選ぶことが大切です。

単体プランからコンプリートプランへのアップグレード方法

Adobeの単体プランからコンプリートプランへのアップグレードは、以下の手順でおこなえます。

  1. Adobe Creative Cloud』にログイン

  2. アップグレードのオプションを選択

  3. 「プランを切り替え」をクリックし、画面の指示に従ってアップグレードの手続きを進める

  4. 支払い情報の確認や、新しいプランの詳細の確認など、必要な情報を入力

アップグレードが完了すると、ストレージ容量やアセット、フォントなどが新しいプランに移行され、それまで使っていたプランは自動的に解約されます。すでにダウンロードしているアプリケーションは、引き続き使用可能です。

ただし、Adobeのオンラインストア以外(たとえば小売店など)でプランを購入した場合は、アップグレードの方法が異なる可能性があります。その場合は、プランを購入したストアに直接問い合わせて、アップグレードの手順を確認しておいたほうがよいでしょう。

Adobe Creative Cloudの料金

Adobe Creative Cloudには、「月々プラン月々払い」「年間プラン月々払い」「年間プラン一括払い」の3パターンあります。

月々プラン月々払い年間プラン月々払い年間プラン一括払い
契約期間
価額定価月々プランより割安月々プランよりさらに割安(一部プランは、年間プラン月々プランと月額が同額の場合もあります)
解約月ごとのご契約なので、いつでも解約できます年契約残り月数の50%が解約料となります解約料はありませんが、サービスは一年間継続します(自動更新の停止)
支払方法クレジットカードのみクレジットカードのみクレジットカードのみ

以下はAdobe Creative Cloudとして提供されている、4つのプランの金額をまとめた表です。

  • 個人向け

  • 学生・教職員向け

  • 法人向け

  • 教育機関向け

個人向け

プラン内容月々プラン(月々払い)年間プラン(月々払い)年間プラン(一括払い)
Creative Cloudコンプリートプラン20以上のCreative Cloudアプリ12,380円7,780円86,880円(月額換算:7,240円)
フォトプラン・Photoshop・Photoshop Express・Lightroom・Lightroom Classic・Adobe Firefly-2,380円28,480円(月額換算:2,374円)
Adobe Substance 3D Collection・Adobe Substance 3D Modeler・Adobe Substance 3D Sample・Adobe Substance 3D Designer・Adobe Substance 3D Painter・Adobe Substance 3D Stager・Adobe Substance 3D Assets6,680円-74,380円(月額換算:6,199円)
単体プラン各アプリ単体1,080円 ~ 4,980円680円 ~ 3,280円6,780円 ~ 34,680円(月額換算:565円 ~ 2,890円)

学生・教職員向け

プラン内容月々プラン(月々払い)年間プラン(月々払い)年間プラン(一括払い)
Creative Cloudコンプリートプラン20以上のCreative Cloudアプリ-2,180円※2年目以降は3,611 円/月※SALE時期によって変わります26,160円(月額換算:2,180円)※2年目以降は43,320 円(月額換算:3,610円)※SALE時期によって変わります

法人向け

プラン内容月々プラン(月々払い)年間プラン(月々払い)年間プラン(一括払い)
Creative Cloudコンプリートプラン20以上のCreative Cloudアプリ(Substance 3Dアプリは含まれない)10,780 円※1ライセンス--
Creative Cloud 単体プラン各アプリ単体5,080 円※1ライセンス--
Adobe Substance 3D Collection・Adobe Substance 3D Modeler・Adobe Substance 3D Sample・Adobe Substance 3D Designer・Adobe Substance 3D Painter・Adobe Substance 3D Stager・Adobe Substance 3D Assets13,380 円※1ライセンス--

教育機関向け

対象プラン内容月々プラン(月々払い)年間プラン(一括払い)
教育機関 小規模グループ・部署向け(1ユーザー指定ライセンスあたり)Creative Cloudコンプリートプラン20以上のCreative Cloudアプリ4,048円※1ライセンス-
教育機関 小規模グループ・部署向け(1ユーザー指定ライセンスあたり)Creative Cloud 単体プラン各アプリ単体1,848円※1ライセンス-
教育機関 クラスや研究室向け(共有デバイスごと)Creative Cloudコンプリートプラン20以上のCreative Cloudアプリ-36,300円(月額換算:3,025円)※1ライセンス

2024年3月からの価格改定について

以下の告知の通り、Adobe Creative Cloudコンプリートプランおよび単体プランの価格は、2024年3月5日に改定されています。

すでにAdobeに登録している場合、ユーザーの更新日のタイミングで、新価格が適用されるため、更新日までは旧価格のまま利用できます。(上記の料金表は価格改定後の金額を記載しています)

Adobe Creative Cloudの登録方法

Adobe Creative Cloudへの登録方法

Adobe Creative Cloudの登録方法は簡単です。

  1. 『』にアクセスしてプランを選択

  2. 「購入する」ボタンをクリック

  3. メールアドレスを入力します

  4. 契約プランの内容を確認し「支払い手続きへ」をクリック

  5. 支払い方法を入力して「注文する」ボタンをクリック

登録が成功すると「ご購入ありがとうございます。」という画面が表示されます。あとは、Adobeからの確認メールが届くのを待つだけです。メールに記載されているインストール手順に従って、必要なアプリケーションをダウンロードすれば、すぐにCreative Cloudを利用できます。

Adobe Creative Cloudの退会方法

Adobe Creative Cloudの退会は以下の手順で行います。

  1. Adobeアカウントのプランページにて、解約したいAdobe IDでログイン

  2. プランページが表示されたら解約したいプランの「プランを管理」を選択

  3. 「プランを解約」もしくは「自動更新の停止」のオプションを選択

  4. プランの詳細を確認して「解約する」をクリック

  5. 解約理由を尋ねるアンケートが表示された場合は該当する理由を選択して「続行」をクリック

  6. 解約の詳細を再度確認し「解約の確認」を選択

上記の流れで解約手続きは完了です。ただし、解約のタイミングによっては、次の更新日まで料金が発生する場合があるので注意しておきましょう。また、解約後もアカウントは保持されるため、再度プランに登録することも可能です。

まとめ

この記事では、Adobe Creative Cloudについて、概要や利用できるツール、料金プランや登録・退会方法など、包括的な情報をまとめました。

Adobe Creative Cloudは、デザインやクリエイティブ業界で標準的なツールとして広く使われており、20以上のアプリやサービスを利用できます。ぜひ、この記事を参考に、Creative Cloudを活用してみてください。クリエイティブな仕事をするうえで、必要となるケースは多くありますので、まだ導入していない方はこれを機に登録を検討してみてはいかがでしょうか。

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