オンラインのビジュアルツールキットCanvaが、デザインツールを開発するAffinityを買収しました。これにより、Canvaはデジタルデザイン業界におけるAdobeの立ち位置に挑戦することとなりそうです。Canvaはこの契約を通じて、Affinity Designer, Photo, Publisherといった人気のクリエイティブアプリを所有することになります。これらのアプリは、アドビのIllustrator, Photoshop, InDesignと同様の機能を提供するもので、Windows、Mac、iPadで動作します。
取引の詳細は明らかにされていませんが、Affinityには数億ポンドの価値があると伝えられています。また、Canvaのデザインプラットフォームは、今年1月時点で約1億7000万人の月間ユーザーに利用されているものの、その多くがAdobe製品を使用していないとのこと。
Canvaによると、「過去10年間、Canvaはデザインの専門的な知識を持 たない知識労働者に重点を置いてきましたが、全世界にデザインの力を届けるためには、プロフェッショナルなデザイナーに対するソリューションも強化することが必要。」とのこと。Affinityのアプリは全世界で300万人以上のユーザーに使われており、これがCanvaにとって大きな競争力となりそうです。
Canvaの共同創設者であるキャメロン・アダムス氏によると、AffinityのアプリはCanvaのプラットフォームとは別のものとして維持されるが、時間とともに一部の統合が行われるとのことです。同氏は、「製品チーム同士がすでに会話を始めており、軽量の統合をすぐに始める計画があるものの、製品自体は常に別々のものとして存在するでしょう。」と述べています。
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出典: Canva acquires Affinity to fill the Adobe-sized holes in its design suite