デザイナーJon Yablonski氏が制作したWebサイト「Laws of UX」が、Hacker Newsで335ポイントを獲得し再び注目を集めている。Laws of UXは、ユーザーインターフェースを設計する際にデザイナーが考慮すべきベストプラクティスを、心理学の法則や原則に基づいて体系的にまとめたリソースである。
同サイトでは、ヤコブの法則(Jakob's Law)、フィッツの法則(Fitts's Law)、ヒックの法則(Hick's Law)、ミラーの法則(Miller's Law)など、認知心理学や行動科学に根ざした複数のUX原則が紹介されている。各法則は簡潔な説明とともにビジュアルで表現されており、デザイナーが直感的に理解し、実務に応用できる構成となっている。
たとえばヤコブの法則は「ユーザーは他のサイトで培った経験に基づいて、あなたのサイトにも同様の動作を期待する」 という原則であり、既存のデザインパターンに沿うことの重要性を説いている。また、フィッツの法則はターゲットまでの距離とサイズが操作時間に影響することを示し、インタラクションデザインの基礎として広く知られている。
Laws of UXが改めて話題となった背景には、生成AIの台頭によってUIデザインの自動化が進む一方で、人間の認知特性に基づいたデザイン原則の重要性が再認識されていることがある。AIがコードやレイアウトを生成できるようになっても、ユーザーの認知負荷を考慮したインターフェース設計の判断は、依然としてデザイナーの専門知識に依拠する領域である。
このサイトは2018年の公開以来、UXデザインの入門リソースとして世界中のデザイナーに参照されてきた。シンプルかつ洗練されたビジュアル表現と、学術的裏付けのある原則の組み合わせは、デザイン教育においても有用な教材となっている。UXの基本に立ち返りたいデザイナーにとって、今なお価値のあるリファレンスである。
出典: Laws of UX









