#UI/UXデザイン
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News・2026.07.27レイアウトの振り付け:要素が瞬間移動する違和感を解く動きの設計デザインエンジニアのカール・コッホが、インターフェースの「瞬間移動」を扱った実践的な論考を公開した。リストから項目を削除すると下の要素が一気に上へ詰まり、行を挿入すれば既存のコンテンツが飛び退く。パネルを開けば隣接する要素が即座に再配置される。DOM上は正しくても、状態の変化と動いた対象とのつながりが一瞬で断たれ、読み手は文脈を見失う。この断絶に目に見える経路を与えるのが「レイアウトの振り付け(layout choreography)」だという。 問題の本質は、技術的な誤りで
News・2026.07.27「プロダクトセンス」を定義する:才能ではなくパターン認識という技術しばしば曖昧に語られる「プロダクトセンス」を、Nielsen Norman Group(NN/g)のタナー・コーラーが明快に定義し直している。共感力やクリエイティビティといった抽象的な言葉で片づけるのではなく、測定可能な意思決定の技術として捉えるのが特徴だ。 筆者による定義はこうだ。「プロダクトセンスとは、いま直面している課題が過去の成功や失敗と一致することを見抜き、似た解決策が望む成果にどう影響するかを確実に見積もる能力である」。センスの正体は、生まれ持った才能ではなく、経
News・2026.07.27AIが設計する時代のUX:成果物から「文脈のキュレーション」への転換Nielsen Norman Group(NN/g)のトニー・アリセアが、AIがインターフェースを生成する時代のUXの役割を「UX文脈デザイン(UXContext Design)」という言葉で捉え直している。人間に読ませるための成果物をつくる仕事から、AIの生成を導く文脈を整える仕事へ——デザイナーの立ち位置そのものが移り変わりつつあるという指摘だ。 筆者はこれを「組織が何を知り、何を望んでいるかを発見し、AIツールが生成するすべてを導く文脈へとキュレーションする実践」と定義
News・2026.07.17Facebookのデザインは進化ではなく退化した:エンゲージメント最適化が招いた混乱Web Designer Depotに掲載されたルイーズ・ノースの論考が、Facebookのデザインをめぐる不都合な事実を突きつけている。かつて最も明快だったソーシャル体験は、時間をかけて良くなったのではなく、むしろ劣化した——それも、エンゲージメント指標への最適化を積み重ねた結果として、というのが筆者の見立てだ。「Facebookは一夜にして悪くなったのではない。最適化の果てに、自ら混乱へと陥ったのだ」。 象徴的なのが「予測可能性の喪失」である。時系列フィードからアルゴリズ
News・2026.07.17「もっとAIを」は幻想か:人々が本当に求めるAI機能とはSmashing Magazineに寄稿されたヴィタリー・フリードマンの論考が、多くの企業が抱く前提に冷や水を浴びせている。「誰もが新しいAI機能を渇望している」という思い込みは正しいのか。現実には、大半の人はそこまでAIを求めていない——少なくとも、AI推進派が思い描く形では、というのが筆者の主張である。 根拠として引かれるのは、いくつかの調査だ。IBMの2026年の調査では、AIの導入率と定着率がともに低い水準にとどまる。生産性に関する研究では、メールに費やす時間が104
News・2026.07.13信頼されるサイト内AIチャットボットの5つの条件Nielsen Norman Group(NN/g)が、特定のサイトに組み込まれるAIチャットボットが備えるべき五つの品質を整理した。汎用チャットではなく、企業サイトやサービス内で顧客に応対するボットを対象に、ユーザーの信頼を得る設計要件を具体的に示している点が実務的だ。 第一の要件は「引き継ぎへの前向きさ」である。ユーザーはAIを人間のサポートと同等とは見なさない。だからこそ、有人対応を求められた際に取り次ぎを渋ってはならないと筆者は釘を刺す。「ユーザーが明示的に人間との接
News・2026.07.13軽量な技術で描く没入体験:WebGL作品「The Sleepers」の舞台裏デザイン系チュートリアルサイトのCodropsに、印象的なWebGL作品「The Sleepers」の制作手法を解説した記事が掲載された。作者はティボー・フサール。Bruno SimonによるThree.jsチャレンジへの応募作で、「最も複雑な技術ではなく、最もシンプルな解法で最大の視覚的インパクトを狙う」という思想が全体を貫い ている。 まず紹介されるのは、画面全体を彩る「渦を巻くようなトランジション」だ。白黒のテクスチャをポストプロセスシェーダーの入力値として使い、グレース
News・2026.07.13デザインシステムの成熟度を測る6つの軸:直線的な進化という幻想を超えてNielsen Norman Group(NN/g)のフエイシン・ワンが、デザインシステムの成熟度を評価するための新しい枠組みを提示した。従来のように「初期段階から成熟段階へ一直線に進む」という見方を退け、複数の軸から多面的に捉え直す点に特徴がある。実際のデザインシステム運用は、もっと入り組んでいるというのがその主張だ。 筆者が挙げるのは六つの評価軸である。ひとつめは「組織的な整合性」。経営層の後押しや予算の安定、戦略上の位置づけ、部門横断的な合意が、組織変更を越えてシステム
News・2026.07.13ブランド戦略を視覚に翻訳する:優れたアイデンティティが生まれる「コンセプト前」の設計思考Smashing Magazineに寄稿されたブランドデザイナー、アナスタシア・シチェバの論考が、優れたブランドアイデンティティが生まれる場所は「Figmaの中ではない」と説く。強い視覚コンセプトは、デザインツールを開く前の準備段階、すなわち戦略を言語化する「コンセプト前」の作業にこそ宿るという主張である。 筆者はまず、ブランディングの失敗の多くが戦略フェーズで起きると指摘する。「モダン」「信頼できる」といった言葉が定義されないまま共有された結果、依頼主が思い描く印象とデザイ
News・2026.07.08ReDesigner、AI時代のデザイナーを後押しする「The Designers' Turn 2026」を始動Goodpatchが運営するデザイナー特化型のキャリア支援サービスReDesignerが、AI時代のデザイナーのキャリアと機会に向き合う新プロジェクト「The Designers' Turn 2026」を始動した。生成AIの急速な進化がデザイン業界の前提を塗り替えるなか、変化を不安ではなく転機として捉え直すことを狙いに据えた取り組みである。 背景にあるのは、制作現場の急激な変容だ。Figma MakeやClaude Designといったツールの登場により、自然言語による指示だ
News・2026.07.03矢印をデザインする:書体に溶け込む1グリフの難しさ矢印は、2本の斜めの線が角度をなして「動き」や「方向」を生み出す、きわめて単純な記号である。しかしPangram Pangramの記事は、その単純さこそが書体に組み込む際の難しさだと説く。 最大の難関は、方向ごとに一貫した印象を保つことにある。あるデザイナーは「異なる方向でストロークの太さを揃えることが最も難しい」と語る。とりわけ90度で線が交わる部分は、コントラストの低い書体では巧妙 な調整を要する。単純に回転させただけでは、太さや重心の印象が方向によってばらついてしまうのだ
News・2026.07.03すべてのAIをチャットにするな:意図に合わせてモダリティを選ぶUI設計生成AIの機能を、なぜか何でもチャット画面に詰め込んでしまう——Smashing Magazineの記事は、こうした「会話への視野狭窄(conversational tunnel vision)」に警鐘を鳴らす。大規模言語モデルが対話データで学習されているからといって、あらゆる機能をチャットにする必然性はない。 チャットUIには固有の負担がある。入力面では、ユーザーは曖昧な考えを正確な言葉に翻訳しなければならない。作りたい画像をうまく言語化できないデザイナーを思い浮かべればよ
News・2026.07.03予約アプリHopper、FTCに3,500万ドル:ダークパターンによる隠れ手数料で和解旅行予約アプリ「Hopper」が、米連邦取引委員会(FTC)に3,500万ドルを支払うことで和解した。ユーザーを不本意な課金へと誘導する「ダークパターン」を用いていたとされる問題での決着である。2026年7月2日に発表された。 FTCが問題視したのは、インターフェースの設計そのものだ。「チップ」やVIPサポートといった有料オプションがあらかじめ選択された状態になっており、画面をスクロールしないと気づけないようになっていた。ユーザーは、同意した覚えのないサービスに課金されていた
News・2026.07.03アクセシビリティは「機能」ではなく「運用能力」:AI時代の実装論アクセシビリティは、完成時に一度確認すれば済む「機能」ではなく、継続的に維持すべき「運用能力」である——Smashing Magazineに寄稿された記事は、こうした視点の転換を促している。 筆者のProsmitskiy氏は「コンプライアンスは到達する状態ではなく、維持する状態であり、複雑さは常にそれに抗う」と指摘する。プロジェクト終了時の監査だけでアクセシビリティを担保しようとする方法は、変化し続けるプロダクトには通用しないという主張だ。 この課題は、AIによるコード生成の
News・2026.06.30コンバージョンを破壊する人気デザイントレンドデザインの世界では新たなトレンドが次々と登場するが、見た目の美しさやモダンさがそのままユーザー体験の向上につながるとは限らない。UX Collectiveの記事は、人気のあるデザイントレンドの中に、実はコンバージョン率を著しく低下させるものが存在することを指摘している。 特に問題視されているのが、極端なミニマリズムの適用である。余白を大胆に取り、テキスト量を最小限に抑えたレイアウトは視覚的にはエレガントだが、ユーザーが意思決定に必要な情報を得られなくなるケースが多い。結果とし
News・2026.06.30Figmaがデザインシステムの負債を全員の問題にしたデザインシステムの整備は、長らくプロダクトロードマップの優先度争いで静かに敗北し続けてきた。コンポーネントの負債は蓄積され、トークンの不整合は放置され、それでもプロダクトは出荷されていた。問題を肌で感じていたのは、デザインシステムを維持する少数のメンバーだけであった。 Config 2026でFigmaが発表した一連の新機能が、その構図を根本から変えようとしている。とりわけ注目すべきは「Check designs」機能である。これはファイル全体をデザインシステムと照合し、ハー
News・2026.06.30クリエイティブ業界の現状2026:報酬・燃え尽き症候群・AIに関する調査結果Creative Boomが882名のクリエイティブ専門家を対象に実施した大規模調査「The State of the Creative Industry 2026」の結果が公開された。報酬、燃え尽き症候群、AIの活用状況など、業界全体が抱える構造的な課題が浮き彫りとなっている。 調査によると、過去1年間で燃え尽き症候群を経験したクリエイターは69%に達した。特にキャリア中期の専門家では77%、キャリア初期でも74%と 高い割合を示している。一方、創業者やスタジオリーダーは59
News・2026.06.30ハイパートークンとは何か?トークンとコンポーネントの間に位置するAIエージェント時代の新レイヤーデザインシステムにおいて、デザイントークンとコンポーネントの間には長らく埋められていないギャップが存在していた。トークンは色やスペーシングといった原始的な値を定義し 、コンポーネントはそれらを組み合わせたUIの構成単位である。しかし、その中間層には明確な概念が欠けており、デザイナーとエンジニアの間で暗黙的な知識として扱われてきた。この問題に対する新たな提案が「ハイパートークン」という概念である。 ハイパートークンは、トークンの組み合わせパターンやコンテキスト依存のスタイリングル
News・2026.06.16T型UXプロフェッショナルからポリマス・アーキテクトへの進化UXデザインの世界で長年親しまれてきた「T型人材」モデルが、転換期を迎えている。UX Collectiveの記事は、AIが実行タスクをますます担うようになる中で、UXプロフェッショナルに求められるスキルセットが根本的に変化しつつあると指摘する。従来の「一つの専門性を深く、周辺領域を広く浅く」というT型モデルでは、もはや十分ではないのである。 代わりに台頭しつつあるのが「ポリマス・アーキテクト」という新たな人材像である。ポリマスとは博学者を意味し、複数の分野において深い知見を持
News・2026.06.16NYCの魅力的なワールドカップキャンペーンを手がけたデザイナー2026年FIFAワールドカップの開催都市の一つであるニューヨーク市が、独自のキャンペーンブランディングを発表した。このプロジェクトを手がけたのは、デザイナー兼イラストレーターのArsh Raziuddinである。市長Zohran Mamdaniのシティホールと連携し、地域の視覚文化に根差したキャンペーンアイデンティティを構築した。 Raziuddinのデザインアプローチは、単なる観光的なイメージを超えることを目指している。当初のデザイン案はどれも「ニューヨークらしさ」が欠け
News・2026.06.11AIが生んだ4つのデザイン職種「AIデザイン」という言葉は一括りに使われがちであるが、実際にはすでに4つの異なる職種へと分岐している。NNGroupの調査によれば、AIがデザイン領域に生み出した仕事は、それぞれ求められるスキルセットや専門性が大きく異なるものである。 1つ目は「AIを使ってデザインする」仕事である。AIツールを活用してアイデア生成やプロトタイピング、コピーライティングを効率化するアプローチであり、現時点で最も多くのデザイナーが携わっている領域である。既存のデザインプロセスにAIを道具として
News・2026.06.11fonts.xyz:デザイナー向けフォント探索ツールfonts.xyzは、デザイナーのためのフォント探索ツールである。膨大な書体コレクションの中から目的のフォントを直感的に見つけ出すことができ、タイポグラフィ選定の効率を大幅に向上させる。従来のフォント管理ツールとは一線を画す、探索と発見に重点を置いたアプローチが特徴的である。 このツールの最大の強みは、フォントの閲覧・比較・発見という3つの機能を一つのインターフェースに統合している点にある。デザイナーはプロジェクトに最適な書体を探す際、複数のフォントを並べて比較しながら検討す
News・2026.06.09Apple WWDC 2026:7つの主要発表まとめAppleはWWDC 2026の基調講演において、AIとデザインの両面で大きな進化を遂げた7つの主要発表を行った。今年のWWDCは、Appleが独自の基盤モデルを本格的に活用し始めたことを示す重要な転換点となっている。プラットフォーム全体にわたる包括的なアップデートが発表された。 最大の注目はSiriの大規模な刷新である。Apple独自の基盤モデルによって駆動される新しいSiriは、文脈理解と自然な対話能力が飛躍的に向上した。単なる音声アシスタントの枠を超え、ユーザーの意図を
News・2026.06.09AppleがAIでSafariの拡張機能問題を解決へAppleは、SafariにAIを活用した新機能を導入し、長年の課題であった拡張機能の不足問題に正面から取り組む姿勢を示した。ユーザーが自然言語で欲しい機能を説明するだけで、Safariが独自の拡張機能を自動生成するという画期的なアプローチである。従来の拡張機能開発に必要だった技術的ハードルを一気に取り払う試みといえる。 デモでは「ウェブ上の料理レシピを保存・追跡する」といった説明文を入力するだけで、対応する拡張機能がその場で生成される様子が披露された。いわゆる「バイブコーデ
