玩具メーカーMattelが、創業以来80年以上にわたって初となるオリジナルの企業書体「Matty」と「Belle」を発表した。これまでMattelは複数の既存フォントをグローバルにライセンス契約して使用しており、コストがかさむだけでなく、ブランド全体の視覚的一貫性にも課題を抱えていた。
書体のデザインを手がけたのはタイプファウンドリのGERTRUDEである。書体名の由来は、1950年代から70年代にかけてMattelの広告やイラストに登場していたマスコットキャラクター「Matty」と「Belle」の兄妹にちなんでいる。メインとなるMATTY Mattel®は、力強く安定感のあるフォルムに温かみのあるディテールを融合させた設計で、遊び心がありながらもカリカチュアに陥らず、エネルギッシュでありつつ可読性を損なわないバランスが追求されている。
デザインには ブランドの歴史に根ざした隠し要素が随所に散りばめられている。Mattelが傘下に抱えるBarbie、Hot Wheels、Fisher-Priceといった数十のブランドはそれぞれ独自のビジュアルアイデンティティを持つが、企業レベルでの統一書体はこれまで存在しなかった。新書体はソーシャルメディアやプレゼン資料から商品パッケージまで幅広い用途を想定しており、トルコ語やギリシャ語を含む多言語対応、モバイルデバイスでの可読性、極小サイズでの判読性といった実用的要件も満たしている。
80年以上にわたりライセンスフォントに依存してきた企業が、自社のルーツと未来を結びつけるオリジナル書体を持つに至った今回の動きは、ブランドタイポグラフィの戦略的重要性を改めて示すものである。
出典: Mattel has a new custom font, and it's full of playful hidden details









