Creative Boomが882名のクリエイティブ専門家を対象に実施した大規模調査「The State of the Creative Industry 2026」の結果が公開された。報酬、燃え尽き症候群、AIの活用状況など、業界全体が抱える構造的な課題が浮き彫りとなっている。
調査によると、過去1年間で燃え尽き症候群を経験したクリエイターは69%に達した。特にキャリア中期の専門家では77%、キャリア初期でも74%と高い割合を示している。一方、創業者やスタジオリーダーは59%にとどまり、ワークロードに対する裁量権の有無が大きな差を生んでいることがわかる。
AI導入に関しては矛盾した状況が浮かび上がった。回答者の86%がすでにAIツールを使用しているにもかかわらず、AIの影響をポジティブと捉えているのはわずか10%である。58%は影響を複合的と評価し、28%は否定的に 見ている。この数字は、業界におけるAI導入が自発的な熱意ではなく、競争環境への適応として進んでいる実態を示唆するものだ。
経済面での不安も深刻である。回答者の50%が以前より経済的に不安定だと感じており、安定が増したと答えたのは18%にすぎない。自営業クリエイターの約47%は年収3万ポンド未満で、英国の中央値3万9039ポンドを大きく下回っている。業界の方向性については48%が懸念を示し、自信を持っているのは38%にとどまった。
キャリアの見通しに関しても厳しい結果が出ている。38%が転職や雇用主の変更を検討しており、7.5%はクリエイティブ業界そのものからの離脱を計画している。しかし興味深いことに、課題への対処法として最も重視されているのはテクノロジーではなく人的ネットワークであった。57.5%がネットワーキングを、53%がメンターシップを最も有用と回答し、新しいツールの導入は31%にとどまっている。
出典: The state of the creative industry 2026: what our survey tells us about pay, burnout and AI









