
皆さんは、デザインする時に普段どのようにフォントを選んでいますか?「このフォントはモダンな感じ!」など、イメージでなんとなく選んだ経験はないでしょうか。ですがそのイメージって、どこから来ているのでしょう?この記事では、私たちがフォントを見て感じるイメージはどのようにして作られているのか、書体の構成要素という点から少し詳しく掘り下げて紹介します。近年は様々な種類のWebフォントが使用できる環境でデザインする時の選択肢が増えている反面、たくさんある中からどのように意図に合わせたフォントを選べば良いのか、難しさを感じることもありますよね。そんな時でも書体の基本を知っていることで、”なんとなく”ではなく”根拠を持って”フォント選びができるようになります。
書体のイメージはどのようにして作られている?
文字は情報を伝える役割を持ち、デザインする時には必ずと言っていいほどフォントを使用しますが、実は書体そのものも複数の構成要素からデザインされています。その構成要素を紹介する前に、「書体とフォントって何が違うの?」と思った方はいませんか。書体とはタイプフェイスとも呼ばれ、同じコンセプトでデザインされた文字の集まりを意味します。和文書体の基本となるカテゴリーである「明朝体」や「ゴシック体」、欧文書体の「セリフ体」や「サンセリフ体」は皆さんご存知ですよね。そして、その書体を印刷やWebなどのデジタル環境で使えるようにデータ化したものがフォントです。