Adobeが、写真編集ソフト「Photoshop Elements」の新バージョンにAI機能を大きく取り込む。目玉となるのは、生成拡張(Generative Expand)、生成アップスケール、そしてベータ版の自然言語AIアシスタントの3つだ。
生成拡張は、画像の外側へ境界を広げ、追加された余白をAIが文脈に合わせて自動で埋める機能である。異なるアスペクト比やバナーサイズに合わせるとき、重要な部分を切り落とさずに調整できる。生成アップスケールは低解像度の画像のディテールを補って鮮明にし、古い写真や小さな画像をプロの用途にも耐えるものへと引き上げる。
最も新しいのが、自然言語で操作できるAIアシスタント(ベータ)だ。やりたいことを日常の言葉で伝えると、Elementsが適切なツールを提案し、一般的な編集作業を手順を追 って案内する。従来必要だった専門知識のハードルを下げ、写真編集をより多くの人に開くねらいがある。
このほか、AI機能を集約したツールハブ、刺繍・油絵・デュオトーンといった新しいフィルター、AI生成コンテンツを別に管理する生成レイヤー、タグに頼らず説明文で写真を探せるセマンティック検索などが加わった。ただし生成系の機能には月25クレジットの上限があり、超過分の利用にはAdobe Fireflyプランへのアップグレードが必要になる。
今回のアップデートは、単にPhotoshopの複雑さを削るのではなく、AIで学習コストそのものを下げ、プロ品質の編集をライトユーザーにも届けようとする試みだ。エントリー向けソフトにAIをどう組み込むかという点で、業界全体の方向性を映す動きといえる。
出典: Adobe Is Turning Photoshop Elements Into a Much Smarter Photoshop Lite









