Canvaが、プロのデザイナー向けの統合デザインプラットフォーム「ProSuite」を発表した。これまで個別に提供されてきたAffinity(デザイン・写真編集・レイアウト)、Cavalry(モーショングラフィックス)、Flourish(データビジュアライゼーション)、Leonardo(AI画像生成)の4つを一つのエコシステムに束ね、100を超える新機能を加えたものだ。
注目すべきは、AffinityとCavalryの中核機能が引き続き無料で使える点である。ProSuite自体の価格体系は明らかにされていないが、プロ向けの高機能ツールが無料で、しかも相互に連携する形で提供される意味は大きい。手頃な選択肢が限られてきたクリエイターにとって、環境を見直すきっかけになりうる。
新機能の目玉は、長く待ち望まれていたブレンドツールだ。バイアスやイー ジング、カーブ制御を備え、シェイプのモーフィングを自動化する。ほかにもマスクツールの刷新、3Dモデル対応、フラット化された画像からのレイヤー復元、INDDファイルの読み込み、アプリ内スクリプトによる自動化などが加わった。
さらに、Claude AIコネクターとの統合や、シーンをロックしたままCanva上でテキストや色を編集できるチーム向けの共同編集機能も用意された。共同創業者兼CPOのCameron Adams氏は「複雑なものをシンプルにする。それが我々の製品開発すべての根底にある理念だ」と述べている。
今回の発表は、Canvaがプロのデザイナー市場へ本格的に踏み込む動きといえる。デザインツールの価格改定や統合が相次ぐ中、無料で連携するプロ品質のツール群は、日本のデザイナーにとっても制作環境を再考する材料になりそうだ。









