
突然ですが、皆さんは自分の仕事を周りに何と説明していますか?
〇〇デザイナーといった職種名は”何をデザインするのか”というデザインの対象に視点を置いたものとなっているものの、デザインの対象や責任範囲がえてして横断的であるデジタルデザイン界隈では、これらの職種名が正確な職責を反映しているケースは少ないのではないでしょうか?
結局、これらの職種を名乗る者も、募集する企業もそれぞれの事情で便宜的に使い分けているケースが多いと思います。
思い切って「デザイナーです」とまとめてしまうのも良いですが、さすがに意味合いが広すぎる。
また、UI/UXデザイナーという表記に関する論争は終わった…というより誰も触れなくなったし、誰も触れたくない話題のような気もします。しかしながら、国内求人情報サービス6サイトの求人票を集めてみると、今現在も”UI/UXデザイナー”としての募集が圧倒的に多いという現状。
結局、多岐にわたる担当領域と、気持ち良く自身のアイデンティティを表現してくれる職種名の不在により、デジタル領域のデザイナーたちのアイデンティティは崩壊するのです。