
画像からフォント検索できるサービスを紹介
デザインでは、適切なフォント選びがアウトプットの印象を大きく左右します。しかし、フォントを選ぶのも大変な作業ですよね。デザインのために集めた参考画像で使われているフォントの名前を知りたいというケースも多いと思います。ここでは、画像からフォントを見つけ出すのに役立つ以下5つのサービスをご紹介します。
各サービスは提供形態や対応言語、特徴などが異なりますので、自分のニーズに合ったものを見つけることが重要です。
Adobe Fonts | Adobeサービス内のフォントを検索 PR

https://fonts.adobe.com/
『Adobe Fonts』は、Adobeが提供しているフォントサービスです。Adobeが提供するAdobeフォント内のテキストを検索できます。AIと機械学習を組み合わせたAdobe Senseiというテクノロジーを搭載しているため、検索画面でアップロードした画像に使用されているテキストに一致するフォントを見つけられます。また、フォント検索ページからは、フォント分類やイメージからも検索できます。
Adobe Fotntsは検索だけでなく、Adobeライセンスがあれば使用することも可能です。アクティベートしたフォントは、Webやデスクトップアプリケーションで使用できます。デザイナーやクリエイターにとって、Adobe Fontsは多様なフォントを手軽に利用できる強力なリソースと言えます。
What Font Is | 画像から欧文フォントを特定

https://www.whatfontis.com/
「What Font Is」は、画像から欧文フォントを特定するためのWebアプリです。このツールは、アップロードされた画像に基づいて、90%の確率でフォントを特定できる高度なAIを使用しています。画像からフォントを識別した後、60以上の類似フォントを表示し、それらをダウンロードまたは購入できるリンクも提供されます。
ただし、画像に含まれるテキストからフォントを識別するためには、クリアな画像が必要です。画像が低解像度であったり、文字が歪んでいたりすると、正確な結果が得られないことがあることには注意が必要です。
WhatTheFont | 見つけたフォントをすぐに購入可能

https://www.myfonts.com/pages/whatthefont
「WhatTheFont」は、写真や画像に含まれるフォントを特定するためのWebアプリです。このツールは、世界最大級のフォントコレクションを活用し、学習機能を駆使して画像内のフォントに近いフォントを見つけ出します。WhatTheFontは、複数のフォントが含まれる画像でも識別できる機能が特徴です。
WebサービスのWhatTheFontの使用方法は簡単で、画像をアップロードし、識別したいフォントをクリックするだけです。また、WhatTheFontはiOS・Andoroid向けアプリもあります。アプリを使えば、カメラで撮影した画像からフォント検索ができます。
Adobe Capture | 街中で気になったフォントも写真で検索

https://www.adobe.com/jp/products/capture.html
「」は、写真をクリエイティブな素材に変換するスマホ用のアプリです。このアプリを使えば、モバイルデバイスをベクターコンバーターとして活用し、撮影した写真をブラシやシェイプなどさまざまなパターンで変換・編集できます。その中の機能としてあるフォント検索機能では、画像内にある文字を検出し、Adobe Fontsに存在するフォントの中から類似するフォントを認識することが可能です。
Adobe Captureで作成した画像は、Adobe Photoshopやllustrator、などのデスクトップアプリやモバ イルアプリでも幅広く利用できるため、日常のインスピレーションを形に変える強力なツールになります。無料で利用できるため、誰でも手軽に始められるツールと言えます。
フォトからフォント検索 | フォントワークスの日本語フォントを検索可能

https://mojicity.jp/photokara/
「フォトからフォント検索」は、フォントワークスが運営するWebサイト「MOJICITY」内のサービスで、画像をア ップロードするだけでフォントを検索することができます。2024年1月現在は「フォントワークスLETS」の日本語フォントのみ認識することができるものの、今後のアップデートで検索対象フォントの追加を計画しているとのことです。
紹介したサービスそれぞれの特徴をまとめると以下の通りです。


書体やイメージからフォント検索できるWebアプリ・Webサイト9選
続いて、書体やイメージに基づいてフォントを検索できる、便利なWebアプリを9つ紹介します。
Google Fonts
FONTPLUS
FONTBEAR
フリーフォントケンサク
フォントダス
SANKOU! font
フリーフォントの栞 2024
ためしがき
モジザイ
Webアプリの中には、和文・欧文どちらのフォントにも対応しているものもあります。また、無料で商用利用できるフォントのみ検索できるサービスもあるので、自分のプロジェクトに最適なフォント探しの参考にしてみてください。
Google Fonts | 1570種類以上のGoogleフォントから検索可能

https://fonts.google.com/
「Google Fonts」は、1,590種類以上(※2024年1月時点)のフォント、その内60種類以上の日本語フォントを提供しているサービスです。ユーザーは、目的やデザインに合わせて簡単にフォントを検索でき、Webデザインやデジタルコンテンツ制作にて無料で利用できます。(当メディアのunprintedで採用している欧文フォントの「Inter」や和文フォントの「IBM Plex Sans JP」も、Google Fontsで利用できます。)
フォントのプレビュー機能もあるため、Webサイトやアプリケーションでの見え方を確認しながら選ぶことが可能です。豊富なフォントの選択肢と使いやすさで、多くのデザイナー・開発者に支持されているツールと言えます。また、Google Fontsの使い方やGoogle Fontsで使えるおすすめのフォントは以下の記事で解説しています。
FONTPLUS | 多種のフォントメーカーを横断して検索可能

https://fontplus.jp/font-list
「FONTPLUS」は、国内外の多彩なフォントを提供するWebフォントサービスです。3,600書体以上の豊富なフォントラインナップが特徴で、日本語はもちろん、欧文や中国語、韓国語など多言語に対応しており、多種のフォントメーカーを横断して検索可能です。
FONTPLUSは「Fast UX」をコンセプトにしており、フォント選択から試し書き、 共有までを一画面で完結させられます。これにより、デザイナーやエンジニア、クライアントなど関係者間でのコミュニケーションもスムーズになります。
FONTBEAR | 画像一覧表示で視認性が高い

https://fontbear.net/
「FONTBEAR」は、商用利用可能なフリーフォントを検索するためのWebサイトです。和文フォントと欧文フォントの両方に対応しており、ユーザーは簡単に希望するフォントスタイルを見つけられます。ページ内で紹介しているフォントは、画像で一覧表示されているため視認性も高く、ユーザーは直感的にフォントを選ぶことが可能です。また、FONTBEARは最新のフォント情報も提供しており、デザイナーやクリエイターにとって最新トレンドのフォントを探す際にも役立ちます。
フリーフォントケンサク | フォント投稿ができるフリーフォントサイト

https://cute-freefont.flop.jp/
「フリーフォントケンサク」は、無料で使用できるフリーフォントを書体別やジャンル別で検索できるWebサイトです。このサイトでは、ゴシック体・毛筆風・手書き風フォントなど、目的に応じたフォントを簡単に見つけられます。シンプルでわかりやすい文字見本の一覧が用意されており、1500種類以上のフォントから選択可能です。とくに、商用可能なフォントの検索にも対応しており、デザインの幅を広げるためにも便利なツールと言えます。また、フォントは各フォント配布元サイトでダウンロードできすることも可能です。
フォントダス | 無料で商用可能なフリーフォント集

https://fontdasu.com/
「フォントダス」は、無料で商用利用可能なフォントを中心に集めたWebサイトです。このサイトでは多種多様なフォントを簡単に検索し、ダウンロードもできます。サイト内では、フォントの種類ごとにカテゴリ分けされており、ゴシック体・明朝体・手書き風など、目的に応じたフォントをスムーズに見つけられます。また、各フォントには詳細な情報が記載されており、フォントの特徴や使用上の注意点を確認できます。さらに、フォントダスでは、ライセンス情報も明記されているため、安心して商用プロジェクトに利用できます。
SANKOU! font | 有料・無料の和文フォントから検索

https://sankoufont.com/
「SANKOU! font」は、商用可能な日本語のフリーフォントや有料フォントをイメージや目的別で検索できる便利なサービスです。明朝体・ゴシック体・丸ゴシック体などの基本的な書体から、デザイン書体やポップ体、手書き風フォントや毛筆体など、特定のデザインニーズに合わせたフォント探しに最適です。さらに、読みやすさや視認性、インパクトの強さなど、さまざまな観点からフォントを選べます。また、SANKOU! fontの姉妹サイトとして、WebサイトのギャラリーサイトSANKOUがあります。セットで活用することで、Webデザインの参考 探しも捗ります。
フリーフォントの栞 2024 | 最新のフリーフォントも検索可能

https://free-fonts.jp/
「フリーフォントの栞 2024」は、無料で利用可能な日本語フォントを効率的に探せるWebサイトで、最新のフリーフォントも簡単に見つけられます。サイトでは、かわいい・おしゃれ・かっこいい・シンプル・見やすいなど、さまざまな雰囲気に合わせたフォント検索もサポートしています。さらに、ビジネス・プログラミング・居酒屋のお品書き、漫画・同人誌など、特定の用途に特化したフォントも探せます。加えて、商用可能なフォントや漢字を含むフォントも豊富に揃えていることが特徴です。
ためしがき | 試し書きをしながらのフォント検索が可能

https://tameshigaki.jp/
「ためしがき」は、ユーザーが好きな言葉や文章を入力し、さまざまなフォントの表示を確認できるWebサービスです。このツールの検索対象は日本語フォントが対象になっています。デザイナーやクリエイターにとって、プロジェクトやデザインに最適なフォントを選ぶ際の強力なツールとなり得ます。また、フリーフォントに限定されているため、商用利用も可能なオプションが豊富に揃っています。縦書きや機械彫刻用の標準書体など、多様なニーズに応えるフォントも探索できる点も特徴です。シンプルながらも考えられたサービスで、フォント選びの時間を大幅に短縮してくれます。
モジザイ | イメージやキーワードからフォント検索ができる

https://www.mojizai.com/
「モジザイ」は、イメージやキーワードに基づいてフォントを検索できるWebサービスです。ユーザーは、特定の感情やシチュエーションを表す言葉を入力することで、そのイメージに合ったフォントを見つけられます。たとえば、「温かみ」「力強さ」「エレガント」などの言葉を入力すると、それらの感覚を表現するのに適したフォントが提案されます。また、フォントごとに配布サイトのリンクも用意されているため、気になるフォントがあればダウンロードまでスムーズに進められます。
紹介したサービスの特徴を以下にまとめています。
まとめ
本記事では、さまざまなフォントの検索方法について解説しました。画像からフォント検索できるWebアプリや、条件やイメージからフォントが探せるWebサイトなど、オススメのツールをご紹介しています。この記事を通じて、プロジェクトやデザインに最適なフォント選びが捗れば幸いです。
ロゴデザインに最適なフォントについては、以下の記事でまとめてご紹介しています。ロゴのフォントをお探しの方は、こちらの記事も確認してみてください。