「AIデザイン」という言葉は一括りに使われがちであるが、実際にはすでに4つの異なる職種へと分岐している。NNGroupの調査によれば、AIがデザイン領域に生み出した仕事は、それぞれ求められるスキルセットや専門性が大きく異なるものである。
1つ目は「AIを使ってデザインする」仕事である。AIツールを活用してアイデア生成やプロトタイピング、コピーライティングを効率化するアプローチであり、現時点で最も多くのデザイナーが携わっている領域である。既存のデザインプロセスにAIを道具として組み込む形態といえる。
2つ目は「AIプロダクトをデザインする」仕事である。AI機能をユーザーに届けるためのインターフェースや体験を設計する職種であり、AIネイティブな新規プロダクトの構築から、既存サービスへのAI機能統合まで幅広い範囲を含む。技術的な理解とUX設 計の両方が求められる。
3つ目は「AIエージェントのためにデザインする」仕事である。自律的に動作するAIシステムがデータやコンテンツを正しく解釈し活用できるよう、情報構造を設計する役割である。人間向けのインターフェースではなく、AIが探索するインフラストラクチャを設計するという点で、従来のデザインとは根本的に異なる発想が求められる。
4つ目は「AI自体をデザインする」仕事である。モデルの振る舞いや評価基準、応答を導く原則を形作る職種であり、AIがどのように判断し反応するかを設計するという極めて専門性の高い領域である。
注目すべきは、現在多くのデザイナーが1つ目の領域に集中している一方、3つ目と4つ目の領域では需要が供給を大きく上回っている点である。AIとデザインの関係が深化する中で、デザイナーが自身のキャリアをどの方向に拡張していくかを考える上で、この4分類は重要な指針となるだろう。









