Figmaは2025年10月28日、デザインシステムに特化したカンファレンス「Schema 2025」をバーチャルライブストリーム形式で開催した。本イベントでは、デザインシステムの未来を示す複数の重要機能が発表され、静的な標準規格から製品チームが構築できる動的なシステムへの進化が示された。
最も注目すべき発表は「Extended Collections」だ。11月に提供開始予定のこの機能により、Enterpriseプランユーザーはマルチブランドのデザインシステム管理を大幅に効率化できる。コアデザインシステムを基盤に、各ブランド固有のテーマを追加可能になり、親システムの変更を自動継承しながら、色値などを個別に上書きすることができる。複数ブランドを展開する企業にとって、デザインの一貫性と柔軟性を両立する画期的なソリューションとなる。
「Make Kits」も重要な進展だ。現在アーリーアクセス募集中のこの機能は、FigmaデザインライブラリをFigma Makeにインポートし、コンポーネント、スタイル、変数から高品質なプロトタイプ、Reactコンポーネント、CSSファイルを自動生成する。すべての有料プランで利用可能になる予定で、デザインからコード生成までのワークフローが大きく効率化される。
Code Connect UIが正式リリースされた点も見逃せない。GitHubリポジトリとの接続時に、コンポーネントマッピングの推奨機能や、実際のソースファイルに基づいたコード例の自動生成が可能になった。変数モードの上限も引き上げられ、Professionalプランでは1コレクションあたり最大10モード、Organizationプランでは最大20モードに対応するようになった。
さらに、アーリーアクセス機能として「Slots」(コンポーネント内プレースホルダー機能)と「Check designs」(デザイン監査機能)が発表され、全ユーザー向けにFigma MCPサーバーの提供も開始された。これらの機能強化により、Figmaはデザインシステムを製品開発の中核的な基盤として位置づけ、デザインとコードを理解するAIの翻訳レイヤーとしての役割も担うことが示された。









