ブロックがWordPressのコアに登場してから7年半、ついにReactもビルド環境も使わずにブロックを作れる仕組みが導入された。CSS-TricksでFränk Kleinが解説したところによると、WordPress 7.0は「PHPだけでブロックを登録できる」新しい手法を用意する。これまでブロックはPHPとJavaScriptの二重登録が必要で、それが多くの制作者にとって参入障壁になっていた。
仕組みの中心はブロックの設定に加わったフラグだ。これを有効にすると、PHP側の登録内容をもとにWordPressが必要なJavaScriptを自動生成する。クライアント側の登録処理も、エディター上のプレビューも含めて生成されるため、Reactを学ぶ必要も、ビルドパイプラインを組む必要も、NPMパッケージを管理する必要もなくなる。
制作者は文字列・数値・真偽値といった属性を定義するだけでよい。あとはを通常どおりPHPで呼び出せば、WordPressが対応するエディターのコントロールを自動で用意してくれる。JavaScriptの知識がなくても、ブロックエディター内で動作するブロックを組み立てられるわけだ。
Kleinが最大の用途として挙げるのは、レガシーなPHPコードのブロックテーマへの移行である。クラシックテーマのまま取り残された無数のサイトにとって、JavaScriptで一から作り直す「高い学習コストと構築コスト」は重い負担だった。PHPだけで書けるようになれば、その障壁が大きく下がる。
ただしKleinは限界も明確に示している。PHPのみのブロックは、ブロック内での編集や、インタラクティブな要素、最新データの反映、現在の投稿コンテキストへのアクセスには対応できない。従来のウィジェットやショートコード、テンプレートパーツの置き換えには最適だが、高度なUXを要する機能豊富なブロックには向かない。適材適所で使い分けることが前提となる。









