Getty ImagesがShutterstockとの経営統合を撤回する方針を明らかにした。両社は約37億ドル規模の合併で合意していたが、英国の規制当局が課した条件が障壁となり、統合は白紙に戻る見通しとなっている。
発端となったのは、英国の競争当局による審査である。当局はShutterstockが手がける報道・編集用(editorial)素材事業の一部を、統合の対象から切り離すことを求める条件を提示した。Gettyはこの条件について「受け入れる義務はない」との立場を取り、火曜日に提出した米証券取引委員会(SEC)への届出のなかで、合意解消の方針を示している。
注目すべきは、米国と英国で規制当局の判断が分かれた点である。米司法省(DOJ)は2月の時点で、この統合に対し「無条件での独占禁止法上の承認」を与えていた。同じ取引が、大西洋を挟んで正反対の評 価を受けた形となる。
GettyとShutterstockは、いずれもストックフォトや動画素材の市場を代表する大手である。両社の統合は、素材業界における供給側の大規模な再編を意味していた。デザイナーやクリエイターにとっても、素材の調達先や価格、ライセンス条件に影響しうる動きとして注目されていたものだ。
統合が破談となったことで、両社は当面それぞれ独立した事業者として競合を続けることになる。生成AIによる画像生成が普及し、ストック素材そのものの位置づけが問われるなか、業界再編の行方は引き続き不透明である。
出典: Cleared by the US, derailed by the UK: Getty's Shutterstock merger falls apart









