近年、メタバースと呼ばれるオンラインの仮想空間が注目されています。メタバースとは、物理現実と仮想現実が融合した共有空間を表す言葉であり、完全に没入型でユーザー同士の相互作用が可能な仮想環境です。ユーザーはリアルタ イムで交流し、ゲームやソーシャル、学習、ショッピングなどの多彩な活動を体験できます。その他、既存のオンラインサービスは2次元のインターフェースであり、没入感に欠けますが、メタバースは3次元の没入感あふれる体験を提供してくれます。

一方で、ここ数年私たちが経験したパンデミックは、私たちが新しい働き方に適応できることを教えてくれました。また、ビジネスのミーティングのみならず、娯楽を含む多くの活動がオンラインに移行しました。次の段階として、ARやVRを活用したメタバースはこのアイデアを拡張し、私たちに多くの新しい機会を提供してくれる可能性があるでしょう。
将来的に私たちは何らかの形でメタバースで働くことになると考えられています。年齢層を問わず31,102人を対象に調査を実施されたMicrosoftによる最近の調査では、近い将来にメタバースで自分の職務の一部を実行すると考えていなかったのは回答者のわずか16%であることがわかりました。
現在、私の勤めている会社でもメタバース事業を手がける企業と連携をして仕事をしています。私もマイクロインタラクションデザイナーとして携わらせていただいており、たとえば、技術的な側面、経済的な側面、社会的な側面、文化的な側面など、メタバースに関する多角的な分析を行っています。また、メタバースが将来的に私たちの生活にどのような影響を与える可能性があるかについても考えています。
Nokoです。メルボルン在住のプロダクトデザイナーで、リモートで仕事をしています。 過去8年間は、ブランド戦略、エクスペリエンスデザイン、ビジュアルデザイン、モーションおよびイラスト、アクセシビリティデザインなどのデジタルデザインの様々な分野で仕事をしてきました。現在は、Two Bulls/DEPTでシニアプロダクトデザイナーとして、様々な国際的なデザインプロジェクトに取り組んでいます。