新着のデザイン関連ニュース
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「一人のためのソフトウェア」が現実に:AIが個人開発のコストを崖から落としたデザイナーのAdam Waxmanが、「一人のためのソフトウェア(Software for one)」という考え方を綴ったエッセイが注目を集めている。大衆市場ではなく、自分自身や身近な数人のためだけに作られたアプリ——彼はそれを、チェーン店の料理ではなく「家庭料理」にたとえる。特定の誰かのニーズやデータに合わせて仕立てられた道具のことだ。 出発点として引かれるのは、作家のRobin Sloanが2020年に家族向けのメッセージアプリ「BoopSnoop」を作った逸話だ。使うの
「後始末の時代」のUX:AIが速く作りすぎる現場でデザイナーが担う役割Nielsen Norman Groupが、AI時代のUXが直面する新しい局面を「後始末の時代(The Custodial Era of UX)」と名づけた記事を公開した。AIによって設計やプロトタイプ、機能の生産は一気に速くなったが、その良し悪しを見極めるUXの評価が追いつかない。結果として、検証されないまま出荷された成果物の「後始末」をUXが引き受けることになる、という問題提起である。 記事が指摘する核心は、生産が評価よりも安くなったという逆転だ。AIを使えば午後のうちに
「バービー」から中世写本まで:テディ・ブランクスのタイトルデザインという仕事It's Nice Thatが、映画のタイトルシーケンスを数多く手がけるデザイナー、テディ・ブランクスの仕事を掘り下げている。ブランクスは2009年にブルックリンでグラフィックデザインスタジオ「Chips」を共同設立した人物で、オバーリン大学時代にレナ・ダンハムの短編映画のタイトルを手がけたことがキャリアの出発点になった。以降、話題作のオープニングを次々と担当している。 『バービー』(2023年)では、マテル社の高解像度パッケージスキャンを一つひとつ手作業で切り抜いてアニメー
2026年8月の注目新書体:セリフからグロテスクまで8つの最新フォントCreative Boomが、この夏にリリースされた注目の新書体をまとめて紹介している。歴史的な書体の再解釈から個性重視のサンセリフまで、次のプロジェクトの引き出しになりそうな8つの書体が取り上げられた。 セリフ・スラブ系では、18世紀のトランジショナル体に着想を得たSoftdrive Foundryの「Lingo」が目を引く。12スタイルを備え、一部の文字に施された特徴的な「ドロップ」によって、可読性と表現力を両立する。The Designers Foundryの「Resa
BlenderとThree.jsを往復する:AIとMCPで3D制作ワークフローを効率化3DアーティストのAndrew WoanがCodropsに寄稿した記事が、AI・Blender・Blender MCP・Three.jsを組み合わせてWeb向け3D制作を加速させる実践的な工夫をまとめている。中心となる発想は、AIエージェントにBlender側の作業を自動化させつつ、その結果をThree.jsのコードと同期させ続けることだ。手作業の往復で生じる摩擦を減らし、制作のテンポを保つことを狙う。 まず土台となるのが自動化と統合だ。Blenderのカスタムアドオンを作り
WordPress 7.0、PHPだけでブロックが作れる:Reactもビルドも不要にブロックがWordPressのコアに登場してから7年半、ついにReactもビルド環境も使わずにブロックを作れる仕組みが導入された。CSSTricksでFränk Kleinが解説したところによると、WordPress 7.0は「PHPだけでブロックを登録できる」新しい手法を用意する。これまでブロックはPHPとJavaScriptの二重登録が必要で、それが多くの制作者にとって参入障壁になっていた。 仕組みの中心はブロックのsupports設定に加わったautoRegisterフ
フォントの「グレード」という発想:レイアウトを崩さず環境ごとの見え方を揃えるタイポグラファーのElliot Jay Stocksが、書体の「グレード(grade)」という軸について解説する論考をAdobe Designブログに寄稿した。文字は必ずしも理想的な条件下に置かれるわけではない。インクは滲み、スクリーンは光を放ち、ある文脈では完璧に見えた字形が別の文脈では鈍重に感じられ る。グレードとは、周囲の条件が変わっても文字が同じ印象を保てるように、そうした差を吸収するための仕組みだ。 一見するとグレードはウェイト(太さ)と似ている。しかし両者の目的は正
「FigmaはもうDreamweaverだ」:完璧なキャンバスがデザイナーから奪うものWeb Designer DepotのNoah Davisが、Figmaを2000年代初頭のMacromedia Dreamweaverになぞらえる挑発的な論考を発表した。かつてDreamweaverは、ドラッグ&ドロップの視覚的操作によって「HTMLやCSSを知らなくてもWebが作れる」と一世代のデザイナーに信じ込ませた。Davisは、Figmaの美しいキャンバスもまた同じ幻想を生んでいると指摘する。静的で心地よいキャンバスの中に閉じこもることで、現代のデザイナーは実際のW
CMS連動のテスティモニアル・ヒーロー:GSAPタイムラインで作る動く「お客様の声」顧客の声(テスティモニアル)を並べたヒーローセクションは、多くのサイトで見かける定番の構 成だ。しかし静的に並べるだけでは印象に残りにくい。CodropsのJonas Arlethが、GSAPのタイムラインとCMSデータを組み合わせ、動きと手作りの質感を両立させたテスティモニアル・ヒーローの構築手法を解説している。WebflowのDesignerを土台に、カウンター、コラージュのグリッド、アニメーションの3つを段階的に作り込む内容だ。 まず目を引くのが、スロットマシン風の数字カ
生成AIは「平均」を返すだけ:D&ADが警告する創造業界の静かな空洞化デザインとアドバタイジングの国際的な非営利団体D&ADが、生成AIと創造性に関する報告書を公開した。30カ国のクリエイティブリーダー197人へのインタビューと、1万件を超えるアワード応募作品の分析にもとづく内容で、その論調は楽観とはほど遠い。Creative BoomのTom Mayが要点を伝えている。報告書が突きつけるのは、生成AIは新しい何かを生み出すのではなく、すでに存在するものを「平均化」しているにすぎない、という指摘だ。 象徴的な例が挙げられている。モデルに「ケチャ
「システム」を含む3択は要らない:ダークモード切り替えは2状態で十分という提言多くのWebサイトが備えるダークモードの切り替えUIは、「ライト」「ダーク」「システム」という3つの選択肢を並べるのが定番になっている。しかしCSSの専門家Lea Verouは、この3択は過剰であり、2状態で十分だと主張する。CSSTricksのGeoff Grahamがその議論を紹介している。要点はシンプルだ。同じ目的を、より少ないUIで達成できるなら、そのほうが良い。 Verouの提案の核心は、常にすべての選択肢を見せる必要はない、という点にある。ユーザーの環境設定(OS
