最新記事
「より良い未来をつくる」というテーマのもと、デザイナーが日々の業務や生活、自身のキャリアに組み込むことができるような多彩な視点を発信しています。
- WebPとは?高い圧縮率によるメリットを解説!変換ツールも紹介WebP(ウェッピー)とは? WebP(ウェッピー)とは、Googleが開発した画像フォーマットの一種で、Web上での利用に適している形式です。 高い圧縮率 背景透過に対応 アニメーションに対応 上記の特徴があるため、Webサイトの制作者やデザイナーにとって、効率的な画像管理と高い表現力を両立するための重要な選択肢となっています。 圧縮率が高く画像が軽量 WebP最大の特徴とも言えるのが、圧縮率が高く画像が軽量であることです。JPEGやPNGといった従来のフォーマットと比べて
- コピーライトとは?法的な必要性や書き方、意味について解説現在の日本の法律、そして日本が加盟している国際条約上はコピーライトの表記を行わなくても著作権は国際的に保護されるようになっています。そのため、法的な著作権保護という観点では実はコピーライトの表記は意味を持ちません。しかし、著作権の所在を明確化して無断転載を防止する目的では、慣習的にコピーライト表記を行うことが少なくありません。この記事では、そのようなコピーライトの基本的な知識から具体的な書き方について解説しています。 コピーライトとは? コピーライト(Copyright)とは
- ゴルディロックス効果とは?真ん中の選択肢に人気が集中してしまう理由ゴルディロックス効果とは?多くの人が無意識のうちに真ん中の選択肢を選んでしまう傾向 ゴルディロックス効果とは、選択肢が3つあった場合、多くの人が無意識のうちに真ん中の選択肢を選んでしまう傾向があるという心理現象のことです。たとえば同じ商品を異なる3つの価格帯で販売すると、真ん中の価格帯の商品が最もよく売れる傾向があります。1500円、1200円、980円と3つの価格のお弁当が並んでいたとしたら、いちばんよく出るのは真ん中の1200円になります。 日本ではゴルディロックス効果は
- 人が自分の能力を過大評価してしまうのは「平均以上効果」のせい?平均以上効果とは?自身を過大評価してしまう心理傾向 平均以上効果とは、「自分は他の人と比べて平均以上である」と過大評価してしまう心理傾向をさします。別名「レイク・ウォビゴン効果」とも呼ばれています。この名前はアメリカの執筆家であるギャリソン・キーラが作品『レイク・ウォビゴンの人々』で描いた架空の村「レイク・ウォビゴン」の記述に由来しています。『レイク・ウォビゴンの人々』は、村の住民は容姿が平均以上の美男美女であり、彼らの子どもたちも平均以上に優れているなどの「錯覚した意識をも
- 【2024下半期】Webデザイナーにおすすめの資格6選!必要なスキルや勉強の仕方をご紹介Webデザインを仕事にするうえで、資格は必要なのでしょうか?本記事では、Webデザインの資格の必要性・有利になる資格6選をご紹介します。将来性のあるWebデザイナーになるために必要なスキルについても解説します。 これからWebデザイナーを目指したい方 Webデザイナーとしてのキャリアアップをしたい方 フリーランスのWebデザイナーとして活躍したい方 におすすめの内容です。 Webデザイナーになるには資格が必要? 結論から言うと、Webデザイナーとして働くうえで、Webデザイン
- 対比効果とは?人が何かを評価するときに比較対象があると判断しやすい心理の活用術対比効果とは?比較対象が変わると、その評価や印象に変化が生じる現象 対比効果とは、人がものごとを評価する際に、同じものでも比較対象が変わると、その評価や印象に変化が生じる現象のことです。たとえば同じ色でも、背景の色が違うと明るさや彩度が違って見えたり、同じ大きさのアイテムでも、周囲の比較物の大きさが変われば相対的な見た目の大きさが異なって映ります。また猛暑の炎天下で冷たい飲みものを飲むと、気温と飲みものの対比でのどごしの冷たさがよりいっそう際立って感じられることがあるでしょう
- ダブルダイヤモンドとは?デザイン思考の実践的なフレームワークとその活用例ダブルダイヤモンドとは?「正しい問題」と「正しい解決」を見つけるためのフレームワーク ダブルダイヤモンドとは、2005年に英国デザイン協議会で初めて導入された、問題解決手法です。これは「発散」と「収束」の2つのプロセスを含むフレームワークで、それぞれを1つのダイヤモンドとして視覚化しています。この2つのダイヤモンドは、それぞれ「正しい問題を見つけるダイヤモンド」と「正しい解決を見つけるダイヤモンド」を表現しています。 ダブルダイヤモンドの4つのステップ ダブルダイヤモンドは、
- 代表性ヒューリスティックとは?典型的イメージによる認知のバイアスヒューリスティックは行動経済学における意思決定理論 ヒューリスティック(Heuristic)とは、コンピュータ・サイエンスではアルゴリズム、行動経済学では意思決定をするときの理論を意味する言葉です。人は選択や意思決定をするとき、自分の経験則にもとづいて直感的な確率論で答えを出そうとする傾向をもっています。ヒューリスティックには種類があり、中でも重用視されているのが代表性ヒューリスティック(Representativeness heuristic)です。順を追って説明しましょう
- デザイン思考によって生まれたオランダの傘ブランド『senz° umbrellas』身の回りに多く潜む問題に対し、デザイナーはデザイン思考を用いてどのような思考とプロセスを辿っているのでしょう?デザイン思考によって生まれたオランダの傘ブランド『senz° umbrellas』の事例から、デザイン思考のプロセスを覗いてみましょう。 問題の発見と定義: 世界では年間10億本以上の傘がゴミとして捨てられていた 丈夫な傘なら何年も、あるいは使い捨てではなく一生使えるかもしれない ある日、オランダのデルフト工科大学に通っていた学生が、3本の傘を強風の中で失いました。
- コ・デザインとは?障害を持つ方々と共に作り上げたデザイン最近、私は会社のマーケティングチームと協力して、デジタルアクセシビリティについてのドキュメントを作るお手伝いをしました。これは、私が以前「コ・デザイン」というプロセスを用いて取り組んだ「My CP Guide」というアプリでの成果が評価されたためでした。 「My CP Guide」というアプリは、脳性麻痺を持つ人たちやその家族、支援者、コミュニティ、そして一般のサービスを利用する人たちに、信頼できる情報やサポートを提供するためのアクセスしやすいプラットフォームを目指して作られ
- デザイン思考とは?課題解決のための2つのフレームワークから学ぶエッセンスデザイン思考とは?注目を集めるデザイン思考とは一体何なのか? デザイン思考(デザイン・シンキング)とは、デザイナーによるモノづくりのプロセスを体系化した課題解決のための思考法です。顧客の抱える課題を中心に捉えるという特徴が、ビジネスの現場での商品・サービス開発に効果的であるため広く取り入れられています。 作れば売れる時代ではなくなった。デザイン思考が注目される背景 インターネットや物流が現在ほど発達する前の時代では、商品やサービスを届けることができる範囲がある程度限られていた
- デザインで未来を変える!デザイン会社とESGとのつながり私の働く会社DEPT®では、年間約10万円ほどの教育予算が各デザイナーに与えられます。私たちは、この予算を活用して、各自大学やオンラインコース、教材、サブスクリプションなどを自由に選んで購入しています。 そんな中、私の同僚であるデザイナーのトバイアスは、持続可能なビジネス成長に関心を持ち、会社のESG(環境・社会・ガバナンス)への貢献を考えました。そして、彼はRMITのESGのコースを受講し、最近私たちデザイナーにESG戦略についてプレゼンをしてくれました。そのプレゼンには私
- Figmaでサイズを指定して画像をエクスポートする方法Figmaでフレームやレイヤーをエクスポートする際に「2x」「3x」など、フレームのサイズの倍数でサイズを指定できることはよく知られていると思います。 しかし、出力する画像のサイズをピクセル単位で指定することができることは意外と知られていないかもしれません。出力サイズをピクセル単位で指定する方法は以下のとおりです。 Figmaを開き、エクスポートしたいフレームやレイヤーを選択します。 右側の「デザイン」パネルの下部から「エクスポート」をクリックします。 「+」アイコンをクリッ
- ブレインストーミングとは?効果的なアウトプットに繋がるやり方やツールを紹介!ブレインストーミングとは?自由な発想をもとに新しいアイデアや問題解決策を集める手法 ブレインストーミングとは、参加者の自由な発想をもとに、新しいアイデアや問題解決策を集めるために行われる会議手法です。アイデアの評価や批判を避けて、自由にアイデアを発散することに注力する方法として、問題解決や新製品開発、ビジネス戦略立案、チームビルディングなどに広く活用されています。 このように、ブレインストーミングはビジネスの現場でもよく取り入れられているため、多くの人が一度は参加したことがあ
- パーソナルブランディングとは?パーソナルブランド構築の道のりを実例に沿って紹介数ヶ月前、私の同僚であるクロエが、デザイナーのスキルアップワークショップで、パーソナルブランドに関する興味深いワークショップを主催してくれました。そのワークショップでは、クロエのプレゼンやチームの意見を聞くことができ、私はパーソナルブランディングが非常に重要な要素であることを学びました。 それまで、フリーランスのデザイナーが自身のブランドを持つことの重要性は理解していましたが、私のような企業で働くデザイナーにとっても、自身のブランドを構築することで、社内外での仕事の機会を広げ
- 台湾原住民の伝統を現代に伝えるデザインブランド「KAMARO'AN(カマロアン)」世界各地で魅力的なデザインを探す旅、今回は台北市を拠点とするデザインブランド「KAMARO'AN(カマロアン)」をご紹介します。 KAMARO'AN(カマロアン)のものづくり KAMARO'AN(カマロアン)は、2015年に台湾で誕生し、台湾原住民アミ族の文化を研究するデザインブランドです。 原住民に伝わる伝統的な手仕事を現代に再構築し、自然由来の素材や技法を用いてオブジェクトを制作しています。 "KAMARO"は、台湾原住民のなかで一番人口の多いとされるアミ族のことを表して
- 人は「損失を嫌う」心の法則、プロスペクト理論について行動経済学の基礎・プロスペクト理論とは? プロスペクト理論(Prospect theory)とは、「富をめぐる人の心理」について分析した意思決定理論で、行動経済学の基礎に位置づけられる有名な研究です。プロスペクトは英語で見込みや可能性を意味する言葉で、人は不確かなリスクのある状況下では利益や損失に対する意思決定に認知のバイアスがかかりやすくなることが指摘されています。私たちは「利益はできるだけ早く確定したい」と願う一方で、「損失は先送りしたい」と考える傾向をもっており、得をし
- 未完了のタスクが人の脳にもたらすツァイガルニク効果とは?ツァイガルニク効果の心理学的な背景 ツァイガルニク効果(Zeigarnik effect)とは、未完了のタスクが人の脳に強い関心を引き起こす現象のことをさします。人は自分が達成できた事柄より、達成できなかった事柄や中断した事柄のほうが記憶に残りやすい傾向をもっています。またあるタスクを完了する前にやめてしまった場合、タスクが頭の中に残り続けてそれを完了することが強く求められるというのです。この現象は発見した心理学者の名前にちなんで、ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果、ゼイ
- AIの登場によってデザイナーの働き方はどう変わる?デザインに使えるAIツールやデザイナーのキャリアについてAIツールはプロダクトデザインの状況を急速に変化させています。そして、その未来は非常に有望に見えます。私たちデザイナーはAIの力を借りて、ユーザーのニーズや好みをより細かく捉え、より斬新かつ効果的なデザインを創り出せると期待されています。それに加えて、AIツールを使うことでデザイナーたちはアイデアをより迅速に形にでき、新しい世界に挑戦できるかもしれません! AIツールを使うことで、デザイナーたちが得られるメリットは数々あります。この記事ではAIツールがデザイン業界に与える影響
- 心理的リアクタンスが教えてくれる、人が反発したくなるメカニズム心理的リアクタンスとは? 心理的リアクタンス(Psychological reactance)とは、1966年にアメリカの心理学者であるジャック・ブレームが提唱した心理学理論で、人は自分が自由に選択できると思っていることに対して制限や強制をされてしまうと、抵抗や反発感情が生じる現象のことをさします。リアクタンスの語源は抵抗や反発を意味するリアクトという物理用語です。 この現象にはどのような心理的な背景があるのでしょうか。人は生まれながらにして、自分の行動や選択は自分自身で決め
- ヒトは苦労して手に入れたものに価値を感じる?コントラフリーローディング効果を利用したデザイン私たちは「面倒くさいこと」が嫌いだ。 できることならなるべく早く、簡単に、苦労せず、欲しいものを手に入れたいと願っている。 しかし、実際私たちの脳内はこれと全く逆なのです。 今回は、そんな矛盾した脳の認知バイアスであるコントラフリーローディング効果(CFL) を上手く利用しているデザイン事例をご紹介します。 コントラフリーローディング効果とは? まず、コントラフリーローディング効果(CFL) について解説しましょう。 ある実験で、レバーを押すと食事がでてくる仕組みを学習させた
- ジョハリの窓とは?4つの自己を分析するワークのやり方ジョハリの窓とは? ジョハリの窓とは、1955年にアメリカ・サンフランシスコ州立大学の心理学者、ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが発表した、対人関係における気づきのグラフモデルのことです。人は4つの自己をもっているとして、4象限で図式化しました。自分が思っている自分の性格と人からみたときの印象にズレがあることに気づくことができる手法です。のちに提案者ふたりの名前を組み合わせてジョハリの窓と呼ばれるようになりました。その定義は次のとおりです。 ジョハリの窓は、「自分が知ってい
- ゲシュタルトの法則とは?プレグナンツの法則との違いやデザインにおける注意点を解説ゲシュタルトの法則とは? ゲシュタルトとは、ドイツ語で「全体」や「形態」を意味する言葉です。人の知覚はモノを見るときに、無意識のうちにひとつのまとまりとして捉える傾向をもっています。まとまりの中で、似ているものをグループとして捉えたり、左右対称の図形を見出そうとする傾向があり、それらはゲシュタルトの法則と呼ばれています。これはチェコ出身のドイツの心理学者、マックス・ヴェルトハイマーによって体系化された、ゲシュタルト心理学の基本概念でもあります。ちなみにゲシュタルト心理学の定義
- Figmaで複数のレイヤーをまとめて同じ名前に変更する方法Figmaでフレームやレイヤーを追加していくと「Rectangle 1」「Rectangle 2」のようにデフォルトの名前がつきますよね。それぞれのレイヤーに名前を付けて管理したい場合は「名前を変更」機能を使って名前を変えていくことが多いと思います。 場合によっては、複数のレイヤーに同じ名前を付けて管理したい場合もあるのではないでしょうか?今回は、そんな時に役立つFigma Tipを紹介します。 レイヤー名変更モーダルの使い方 名前を変更したい複数のレイヤーを選択 「コマンド